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ショッピングモールの渋滞がなぜ発生するか構造的に分析

第3話 ディズニー開業で起きた交通の「誤算」と特効薬

前の記事では、ディズニーランド開園に伴う交通渋滞の対策を紹介しました。 この記事では、その対策の結果を見ていきます。

誤算① 駐車場

 駐車場は、圧倒的に不足していました。  「駐車場待ちの渋滞が首都高速まで延びた」という大混乱までひきおこしました。

なぜ、駐車場不足が発生したのか?

大きな要因は、ディズニーランドで過ごす時間が想定より長かったことです。

予想:2時間~3.5時間 駐車場の車が2~3回入れ替わるイメージ
実際:7時間 駐車場の車がほぼ入れ替わらない。

対策

 臨時駐車場を5年かけて増やし、合計2万台の駐車場を確保しました。

 ・最初の2年で、3,000台の臨時駐車場設置  ・合わせて、従業員用駐車場の一部の1,500台転用 ・さらに3年かけて臨時駐車場増設

それでも足りなかった。

 2万台の駐車場ですが、実際は約2万5,000台の車がディズニーを訪れました。
 足りません。

ただし、2万台を超える車が来る場合は、ディズニーランド自体の入園規制が行われます。 駐車場に停めても、パークに入れない状況です。

 そのためディズニー側は、遠くの臨時駐車場に一度誘導をします。 その場で来園者にパークの混雑状況を伝え、

 「別の日に来てもらう」か、
 「車で待機する」か。

を、判断してもらう形にしました。

誤算② アクセス道路の誘導標識が足りなかった

当初38本設置した誘導標識でしたが、開業後に道に迷うドライバーが想定より多く発生しました。速やかに6か所の標識を追加設置しました。

カーナビのない時代、全国から押し寄せた来園者が迷うのは当然とも言えます。 「38本では足りなかった」という事実が、いかに広域から人が来たかを物語っています。

誤算③鉄道(東西線浦安駅)

 浦安駅では  「ディズニー本日券は売り切れで入場できません。」という案内がされる光景が繰り広げられました。

 平日で1万人、休日には3万人以上が訪れ、午前10時半まで通勤ラッシュのような混雑が続きました。

誤算④直通バス

 東京駅からの直通バスがありました。こちらも想定を超えました。  バス待ちの行列が膨れ上がり、朝8時半の時点で運行停止という混乱が発生しました。

 そこで、東京駅からだけではなく、全国各地から直接バスで輸送するため、上野・成田・羽田・横浜から近畿各都市、金沢まで、全国へ順次路線が広がっていきました。

京葉線全線開業がディズニーの交通を変えた

平成2年3月に京葉線全線開通しました。

京葉線を利用するゲストが全体の43%になり、 自動車を抜いて利用交通機関のトップになりました。 東西線浦安駅利用者が京葉線舞浜駅へシフトして、浦安駅からディズニーへのバスも大幅減便になりました。

次の記事では、なぜ臨時駐車場にしてディズニーランド自体の駐車場を増やさなかったのか見てみましょう。


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