鈴鹿の巨大ショッピングセンター「イオンモール＆イオンタウン」の交通事情を徹底解剖！

三重県鈴鹿市にあるイオンモール鈴鹿とイオンタウン鈴鹿をご存知でしょうか？同じイオングループでありながら異なる店舗として運営されているこの2つの施設は、道路を挟んで隣接する日本屈指の巨大ショッピング複合体です。

今回は、この巨大施設が地域の交通に与える影響について、詳しく調査してきました。

驚異の規模！合計駐車場台数6,100台の巨大複合施設

イオンモール鈴鹿とイオンタウン鈴鹿を合わせた駐車場台数は、なんと6,100台にも及びます。これは地方都市の人口に匹敵する規模で、平日でも相当な交通量を生み出しています。

東側にイオンモール、西側にイオンタウンが配置され、その間を南北に走る公道によって分けられています。興味深いことに、イオンの推奨動線では、この2つの施設間の直接的な車での行き来はできず、一度中央道路を経由して入り直す必要があります。ただし、実際には徒歩での移動の方が早いケースが多いでしょう。

この数値が何を意味するかというと、渋滞度0.97はほぼ慢性的な渋滞状態を示しており、昼間の平均速度14.4km/hは徒歩とさほど変わらないレベルです。

中央道路には信号交差点が2箇所あるほか、左折出口2箇所、左折入口2箇所が設けられています。

東側のサーキット通りはさらに深刻で、渋滞度1.37は完全に道路の交通容量を超えている状態です。こちらには信号交差点2箇所と左折出入口1箇所があります。

施設を分ける道路から南方面への抜け道を探してみると、興味深い発見がありました。

南に向かう道は途中で公園になって車道が途切れますが、人は公園を経由して通ることができます。しかし、公園の看板には「バイク等の通り抜け禁止」と明記されており、かつては抜け道として使われていたことがうかがえます。

公園のさらに南には東西を結ぶ道路があり、工場地帯を貫いています。私が訪れた時は帰宅ラッシュの時間帯で非常に混雑していました。バイク利用者が抜け道として使いたくなる気持ちも理解できる状況でした。

中央道路の車線構成も面白い特徴があります。

2車線道路として走行していると、突然中央の点線が消えて1車線のような感覚になります。「車線減少」の標識もあるので確かに1車線になるのですが、その直後に右折レーンが現れるため、事実上2車線として機能している区間があります。

この複雑な構成は、限られた道路幅で最大限の交通処理能力を確保しようとした結果かもしれません。

車社会の三重県ですが、公共交通機関でのアクセスも可能です：

この巨大施設には4つものバス停があります

この施設の巨大さがお分かりいただけるでしょう。

とはいえ、明らかに車社会の地域であり、駐車場は無料です。しかし、渋滞は日常的で、ネットの口コミを見ると「遠回りした方が早く出られるのでは？」という意見も見受けられます。

個人的にはどの方向に向かっても混雑していると思うのですが、地元の方々は独自の「抜け道ノウハウ」をお持ちなのかもしれません。

そして忘れてはいけないのが、近くにある鈴鹿サーキットの存在です。

大きなレースが開催される日は、通常でも混雑している道路がさらに大渋滞となります。レース観戦客とショッピング客が重なる日は特に注意が必要です。

鈴鹿のイオン複合施設は、その巨大さゆえに地域の交通に大きな影響を与えています。

地方都市における大型商業施設の交通問題は全国共通の課題でもあります。鈴鹿の事例は、施設側の交通対策と行政のインフラ整備、そして利用者の協力がいかに重要かを示している興味深いケーススタディと言えるでしょう。

P.S.