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ショッピングモールの渋滞がなぜ発生するか構造的に分析

交通調査の謎を解く!街で見かけるあの人たちは何してるの?

よくある疑問「これって何?」

「通勤経路を教えてください」って行政からアンケートが来たことありませんか?

交差点でカチカチと何かを数えてる人を見かけたことありませんか?

道路工事の看板に「交通量調査実施中」って書いてあるの、見たことありませんか?

実はこれ、あなたの生活を少しでも良くしようと頑張って計算してくれてるんです!

道路って作るのむちゃくちゃ高いんです

道路建設って、1kmあたり数億円〜数十億円かかるって知ってました?バイパス道路1本作るだけで100億円超えることもザラです。

だからこそ、無駄がないように徹底的に計算してから作るんです。「なんとなく必要そう」で作ったら、税金の無駄遣いになっちゃいますからね。

で、実際どんな感じで調べてるの?

まずは皆さんの行動パターンを知りたい

アンケート調査

  • 「毎日どこからどこへ移動してますか?」

  • 「何時に出発して何時に到着しますか?」

  • 「車?電車?自転車?」

これ、アクティビティダイアリー調査とかパネル調査って呼んでます。でも正直、皆さんにお願いするのは申し訳ないくらい手間かけちゃってます...。

最近はハイテク化も

プライバシーに配慮しつつ、こういうデータも活用させてもらってます。

街角の「カチカチ」の正体

交差点で数取器を持ってカチカチやってる人、あれは交通量調査員です!

何を数えてる?

  • 通る車の台数

  • 車の種類(普通車、トラック、バイクなど)

  • 右折・左折・直進の方向別

  • 時間帯別の変化

最近はハイテク化

  • 電磁気センサー(道路に埋め込み)

  • チューブセンサー(道路にホース設置)

  • AIカメラ(ナンバーまで読み取り)

でも人の目による確認も、まだまだ重要なんです。

地形も重要なポイント

川や山などの自然地形を活かして調査地点を決めます。

  • コードンライン:市の境界線

  • スクリーンライン:川や線路など

「この橋を通る車を全部数えれば、隣の市との往来が分かる」みたいな感じです。

集めたデータをどう活かすの?

まずは現状把握

移動パターンの分析

  • 市内だけで完結する移動

  • 隣の市との往来

  • 通勤・通学・買い物・レジャーなどの目的別

対象別の整理

  • 人の移動(通勤、通学、買い物など)

  • 物の移動(トラック輸送など)

そして未来予測

ここからが腕の見せ所!四段階推計法という方法を使います。

  1. どこで交通が発生する?(住宅地、商業地、工業地など)

  2. どこからどこへ行く?(Origin-Destination、略してOD)

  3. 何で移動する?(車、電車、バス、自転車など)

  4. どの道を通る?(最短ルート、渋滞回避ルートなど)

フレーター法とか重力モデルとか、小難しい名前の計算式を使って予測します。

でも完璧じゃない

あくまでモデルなので、100%当たるわけじゃありません。でも「だいたいこんな感じ」が分かれば、道路計画は立てられるんです。

なぜこんなに詳しく調べるの?

失敗例から学んだ教訓

  • 作ったのに誰も使わない道路

  • 予想以上に渋滞がひどくなった交差点

  • 思ったより効果がなかったバイパス

こういう失敗を避けるために、事前の調査が重要になったんです。

税金を大切に使うため

道路建設には膨大な税金が使われます。だからこそ、

  • 本当に必要な道路なのか?

  • どれくらいの交通量が見込めるのか?

  • 費用に見合う効果があるのか?

これらを科学的に検証してから作るんです。

実は他にも活用してる既存データ

一から全部調査するのは大変なので、既存のデータも活用します。

  • 全国都市交通特性調査:国が定期的に実施

  • 都市OD調査:中小都市向け(ODって簡単に言うと、どこからどこへ行きますみたいな感じです)

  • 大都市交通センサス:大都市の公共交通重視

こういう調査結果も参考にしながら、効率的に計画を立てています。

最後に一番大事なこと

交通は派生需要なんです。

誰も「ドライブしたいから車に乗る」わけじゃなくて、「仕事に行くから」「買い物に行くから」車に乗りますよね。

だから、道路を作るときは、

  • この地域にどんな施設ができる予定?

  • 人口は増える?減る?

  • 働く人の数は?

こういうことも全部考えて計画するんです。

でも、なんで「使われてない道路」があるの?

ここまでやってるのに、「この道路、全然車通らないじゃん!」っていう道路、見たことありませんか?

実はこれ、最後の目的地までつながってないことがほとんどなんです。

調査の階層構造

交通調査って、実は階層構造になってるんです。

  • 全国調査国土交通省レベル(高速道路メイン)

  • 都道府県調査:県道・主要地方道レベル

  • 市町村調査市道・生活道路レベル

  • 地区調査:駅前開発・住宅地開発レベル

下に行くほど細かく、上に行くほど大きな計画になります。

ドミノ倒しの恐怖

全国レベルの道路(主に高速道路)が主軸なんですが、そりゃお金がめちゃくちゃかかるんですよ。

で、途中で予算カットや計画変更で中止になることがあるんです。

そうするとね...

  1. 全国網の高速道路が中止

  2. ↓それに接続予定だった県道計画も意味なくなる

  3. ↓その県道に接続予定だった市道も意味なくなる

  4. ↓駅前開発も交通アクセスが悪くなる

ドミノ倒しみたいに計画が崩れていくんです。

「途中まで道路できてるのに...」の理由

よく見かける「なぜここで道路が終わってるの?」っていうやつ、これがまさにその結果なんです。

  • 市が頑張って作ったけど、県道につながらない

  • 県が頑張って作ったけど、高速道路につながらない

  • 高速道路のIC(インターチェンジ)が予定より遅れてる

こういう「上位計画待ち」の状態なんですね。

逆パターンの恐怖

逆に、市が勝手に全国ネットワーク級の道路を作っちゃうと大変なことになります。

過去にこういう事例、結構あるんです:

  • 立派な道路作ったら、予想以上に他県からの車が流入

  • 地元の生活道路が大渋滞

  • 「こんなはずじゃなかった...」

市町村レベルでは想定できない広域的な交通が流れ込んじゃうんですね。

お金の現実

道路建設の現実:

  • 高速道路:1kmあたり50億円〜100億円

  • 国道バイパス:1kmあたり10億円〜30億円

  • 県道改良:1kmあたり5億円〜15億円

これだけお金がかかると、「とりあえず作ってみよう」なんてできないんです。

計画の難しさ

だから交通計画って、

  • 上位計画との整合性

  • 予算の確保

  • 用地買収の可能性

  • 環境への影響

これら全部をクリアしないと実現しないんです。

どれか一つが欠けても、「途中まで作って終わり」になっちゃいます。

まとめ:現実は複雑だけど、みんなで頑張ってます!

街で交通調査を見かけたら、「あー、複雑な計画の一部を頑張って調べてくれてるんだなー」と温かい目で見てもらえると嬉しいです。

「使われてない道路」を見かけても、「きっと上位計画を待ってるんだろうなー」と思ってもらえれば。

アンケートが来たときも、あなたの回答が複雑な計画パズルの重要なピースになるんです。

お金の制約もあるし、計画通りにいかないこともあるけど、みんなで少しずつでも良い交通環境を作っていきましょう!


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