令和の再分配政策は"使う人だけが払う"が正解
💭きっかけは「小池都知事の水道基本料無料」
2025年5年、東京都が水道の「基本料金を免除」する施策を打ち出しました。2025年の都議会選挙への影響も疑われましたものの政治を抜きにしたら
実はこの政策、単なるバラマキではなく、「再分配の効率と公平性」という観点からも非常に合理的なのです。
そして私はこう考えました。
これ、全国でやればいいのでは? しかも水道だけじゃなくて、電気、ガス、バス、鉄道まで。
📦基本料・初乗り運賃って、誰のための制度?
ほとんどのインフラには「基本料金」や「初乗り運賃」が存在します。これは使わなくても払わされるコストであり、逆進的(=貧しい人ほど負担が大きい)になりがちです。
たとえば——
- ひとり暮らしの高齢者は、水道もガスも少ししか使わないのに基本料で月1000円以上
- 学生や非正規の人が、電車で1駅だけ移動しても初乗りで150〜200円かかる
- 公共交通の「初乗り分」は移動距離とは関係なく一律課金
つまり「あまり使えない人ほど損をする構造」なのです。
🧠じゃあ、こうすればいいのでは?
というわけで私の提案はシンプルです。
🔁 「基本料・初乗り」をゼロ円にして、使用量や距離だけ課金する
| インフラ | 現行制度 | 提案制度 |
|---|---|---|
| 水道・電気・ガス | 基本料金+従量課金 | 従量課金のみ |
| バス・鉄道 | 初乗り運賃+距離課金 | 距離課金のみ |
これなら、
✅ 短距離・少量利用の人が得をする
✅ たくさん使う人はちゃんと払う
✅ 利用者の審査も申請もいらないので行政コストが激減
✅ 選別ミスも「取りこぼし」も起きにくい
さらに、富裕層は従量分をたくさん使うのでしっかり課金されます。「金持ちにも無料なのはズルい」という批判も、実質的にはあまり成り立ちません。
🌍海外にもすでに実例がある
この発想、実は海外では先進的な再分配モデルとして既に導入されています。
| 国・都市 | 施策内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 🇱🇺ルクセンブルク | 全国の公共交通を完全無料化 | 税で全額負担。短距離移動者に有利 |
| 🇪🇪エストニア・タリン | 市民に限ってバス等を無料化 | 住所登録による公平な負担誘導 |
| 🇫🇷フランス地方都市 | 地域バスを全住民無料に | 地元高齢者・子育て層に支持 |
LU.https://toyokeizai.net/articles/-/635801
EE.https://ideasforgood.jp/2018/07/24/estonia-free-transportation/
FR.https://www.jstage.jst.go.jp/article/reportscpij/11/4/11_120/_article/-char/ja/
つまり、「最低限のインフラアクセスを全員に無償提供し、そこから先は使った分だけ払ってね」という構造は、すでに実績もあるし、理論的にも正当化可能なのです。
🎯初乗り無料・基本料ゼロは「使わない人を助ける制度」
生活に困っている人は、そもそもあまり使えません。
- 節約のため、シャワーも短く、エアコンもつけず
- 通勤・通学はしても、レジャーや長距離移動はしない
- 公共交通の定期券も買えず、ちょっとだけ乗るにも迷う
そんな人たちにこそ、「基本料ゼロ」「初乗り無料」は大きな支援になります。
🧩「財源ガー」という人への反論
よく出る批判:「財源はどうするんだ?」
でも、ちょっと待ってください。
事務コストを考えてみましょう。
現在の社会保障制度
- 申請書類の作成・審査業務
- 所得調査・資産調査
- 給付事務・振込手続き
- 不正受給チェック
- 窓口対応・コールセンター運営
これ、利用者の末端まで処理せず、事業者への対応だけでいいのです。
そもそも国家の役割とは
国の役割は所得の再分配です。 そのなかで一番難しいのは貧困層に対して補足ができない(つまり、再分配ができない)ことです。 この政策は貧困層まで捕捉漏れがなく確実にいきわたります。
🔄従来制度の限界
いまの社会保障制度は、「所得を審査して、お金を配る」という方法が中心ですが——
❌ 申請主義(面倒くさい) ❌ 取りこぼし(気づかない人) ❌ コスト過大(行政負担) ❌ スティグマ(恥の感情)
と、問題も山積みです。 そのなかで、お金の申請制度をしらずに給付金を受けれない、そもそも申請書を書くだけの時間も体力も無い。 こういう人を補足しないことで、実際の給付額を減らしている側面もあります。
それよりも、
インフラの"入口"をすべてゼロにして、使った分だけ課金する
という発想のほうが、ずっと合理的で、ずっと優しい。
みなさんはどう感じましたか?