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ショッピングモールの渋滞がなぜ発生するか構造的に分析

【気づき】「高速道路は空間を買ってる」と思えば、ちょっと幸せになれるかも ― イライラしたその瞬間、ちょっと視点を変えてみよう ―

渋滞にハマったときのモヤモヤ…

高速道路に乗っていて、渋滞に巻き込まれると誰でもイライラしますよね。

「金払ってんのに、なんで止まってんだよ!」「なんで動かねぇんだよ!」と、つい口から出そうになるあの感情…。

でも、そんなときにちょっとだけ視点を変えてみると、不思議と気持ちがラクになるかもしれません。


「あなたはいま、50メートルの都市空間を買っている」

高速道路を走る1台のクルマは、前後の車間距離を含めてだいたい40〜50メートル分の空間を占有しています。

つまり、高速道路の利用って、

「移動」だけじゃなく、
「50メートル分の道路空間を一時的に貸し切る行為」でもある

と捉えることができるんです。


これって、もはや"動くグラウンド貸切"じゃない?

都市部のフットサルコートを1時間借りると、場所によっては6,000円〜1万円します。面積は800㎡くらい。

一方で、高速道路では、あなたは約175㎡(3.5m×50m)の空間を時速60kmぐらいで滑らかに独占しているわけです。それがたとえば3,000円程度で使えるなら、むしろお得じゃないですか?


しかも、渋滞中は占有時間が"長く"なる!

もっと面白いのは、渋滞に巻き込まれると空間を長く使えるという事実。

通常時(時速100km)の場合:
50mの空間を通過するのに約1.8秒

渋滞時(例えば時速10km)の場合:
同じ50mの空間を通過するのに約18秒

つまり、渋滞になると「同じ料金で約10倍の時間、その空間を使える」計算です。これって、ある意味で「プレミアム利用モード」では…?


でも、ちょっと待って…これ完全に本末転倒じゃない?

ここで冷静になって考えてみましょう。

時間短縮したくて高い料金払って高速に乗ってるのに、「渋滞でゆっくり空間を楽しめてラッキー♪」って、完全に目的と手段がひっくり返ってますよね。

「急いでるから高速乗ったのに、渋滞で時間かかってる...でも空間を長く使えてお得!」って、もはやコメディの世界です。

時間を買いに来たのに、気づいたら空間を買ってたみたいな。


それでも、この考え方には意味がある

でも逆に言うと、それくらいポジティブ思考の極致に振り切らないと、渋滞のイライラって解消されないのかもしれません。

普通の「まあ仕方ないか」レベルの諦めじゃ、高速代払ってる分の怒りは収まらないというか。

だから、本当に時間に余裕があるとき限定で、この「空間を借りてる贅沢タイム」という発想を使ってみるのはアリかもしれません。

渋滞中は、都会の一等地を長時間占有してる贅沢タイム。
急いでないなら、むしろおトク。
せっかく借りてるんだから、落ち着いて使おう。

こう思うだけで、不思議と気持ちが少しラクになります。


最後に

もちろん、渋滞はない方がいいに決まってます。そして、本当に急いでるときは絶対にこんなこと思えません。

でも、避けられない渋滞に巻き込まれて、なおかつ時間に余裕があるときは、「道路空間を買ってる」とちょっと視点を変えてみましょう。

もしかしたら、渋滞さえも少しだけ"豊かな時間"に感じられるかもしれませんよ。

現代のストレス社会を生き抜く、ちょっと笑える処世術として。


アカデミックな裏付け:交通流理論と行動経済学の視点

交通工学からの裏付け

この「空間占有」という考え方は、交通工学の 交通流理論 に基づいています。

高速道路では、安全な車間距離を保つために1台あたり約30〜50メートルの空間が必要とされます。これは 「交通密度(K)」 として定義され、1km区間に約20〜30台の車両が存在する状態が適正とされています。

車両密度が1km当たり30台を超えると車間距離が詰まり、速度低下が発生します。1車線当たりの理論上の最大交通量(キャパシティ)は約2,000台/時であり、このとき各車両は実質的に専用の空間帯(長さ×幅)を占有しながら走行しています。

行動経済学からの視点

この発想転換は、フレーミング効果(同じ事象でも表現方法によって受け取り方が変わる現象)の実践例です。

行動経済学では、「支払った料金に対する満足感」はその対価として得られる 主観的価値 によって大きく変化することが知られています。移動サービスとしての価値から空間利用サービスとしての価値への再定義は、この価値認知を変える認知的手法として理論的根拠があります。

さらに、損失回避性(人は利得よりも損失に敏感に反応する)に対抗する手段として、「時間的損失」を「空間的利得」として再フレーミングすることで、心理的ストレスを軽減する効果が期待できます。

都市経済学的な空間価値

都市部における土地利用コストと比較すると、高速道路利用は確かに「空間のレンタル」として捉えることができます。

東京都心部の土地単価は1㎡あたり年間数十万円に及びます。高速道路で占有する175㎡の空間を都心部で確保するとすれば、年間数千万円のコストに相当します。これを時間単位で換算すると、数時間の利用で数千円という高速料金は、空間利用料として見れば極めて合理的な価格設定と言えるでしょう。

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